アリを食べるアリクイ

アリクイはその名前の通りアリを食べる動物です。漢字では蟻食と書くこともあります。アリクイは中南米の草原に住んでおり、ナマケモノのような姿をしています。

日本でアリクイと聞くと、地面に立っている姿を思い浮かべますよね、あれはオオアリクイという種類です。実はアリクイは種類によってですが、木にぶら下がっていることもできるのです。これはアリクイのしっぽが非常に力強いことを示しています。

アリクイは長いミミズのような舌とベタベタした唾液によってアリを絡めとるようにしてアリを食べます。アリクイは100センチから120センチと言われており、大きな身体で小さなアリを捕まえることができるように発達しているのです。

大きな身体でどうしてアリを食べるの?

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アリクイはナマケモノ類の動物で、動きも素早いわけではありません。ナマケモノ類に似ていると言われているのはアリクイ、そしてアルマジロですがこれらには共通点があります。ナマケモノやアリクイ、アルマジロは全て昆虫を食べて来た動物で、進化の過程で少し差が出て来たのではないかと考えられているのです。

現在ではナマケモノは草食ですが、昆虫を食べていた時の名残として食べる量が極端に少ないと言われているのです。ナマケモノやアリクイ、アルマジロは屈強な肉体を持っているわけでもなく争いには向きません。

ですからアリクイは生き残るために、他の動物が主食としないアリを主食に選ぶことで争いから逃れたと言われています。アリクイはとても平和主義の動物と呼ぶことができるでしょう。

ペットとして飼育が可能なアリクイ

日本では野生のアリクイはいませんが、動物園でアリクイを見たことがある人は多いでしょう。しかし、アリクイを見る方法はそれだけではありません。アリクイは飼育可能な動物であり、実際に日本でも飼育されている方がいるのです。

アリクイが好きでしっかりお世話できる方であれば、アリクイをペットにすることはできます。アリクイの中でもコアリクイという種類は中型と同程度のサイズで、アリクイの中で飼育量が多いです。大きな鉤爪をもっていますが、正確は非常に大人しく人なつっこいと言われています。この辺りもナマケモノ類であることが分かりますね。

アリクイを飼育する時はペースト状の餌を与えることになります。アリクイの舌の形から、餌はペースト状のものを用意しますが、アリでなくて構いませんので、安心して飼育できますね。

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