パンダの生活
愛らしい表情と仕草で人気のパンダ。そのイメージと違わず、彼らの生活はまったりゆるゆるモードです。1日のうち14時間を食事に費やし、睡眠時間は約10時間。まさに食っちゃ寝、食っちゃ寝です。うらやましい限りですね。ちなみにそれだけ食べているので1日の排便量は8~9キロもありますが、パンダには排便のために他の作業を中断する習慣はありません。歩きながら、時には食べながら、します。潔いですね。では、何故そのようなぐうたら生活が板についたのでしょうか。原因は食べ物にあるそうです。パンダは竹をたくさん食べますが、栄養はあまり採れていません。そのためエネルギー消費をできるだけしないようにしているのだそうです。近頃では動物園で馬肉なども食べているという話も聞きますが、可愛いのでパンダさん達にはこのまままったりしていてほしいですね。
白黒パンダの色の秘密
中国語で大熊猫と書くのは有名ですが、日本語でのパンダの呼称をご存知でしょうか。実はパンダの日本名は「シロクログマ」。見たままの名前ですね。この愛らしい「シロクログマ」、生まれたばかりでほとんど毛の無い頃からパンダの模様になっていますが、これは毛根の色が透けて見えることによります。皮膚は厳密には薄いピンク色です。白黒なのは毛の色なのですね。このことからも想像できるように、パンダのチャームポイントである垂れ目も、よく見ると毛の模様。実際の目は熊らしく鋭い眼光を放っています。
また、尻尾の色は白と黒どちらなのでしょう。上野動物園では、初めてパンダのぬいぐるみを作る際、正面からの写真しかなく、最終的に黒い尻尾をつけたそうですが、実は尻尾は白色です。パンダのいる動物園に行ったときは、ぜひチェックしてみて下さい。
中国のパンダビジネス
現在日本にいるパンダは、みな中国からお借りしている子たちです。この子たちのレンタル料は、つがい1組でなんと年間約1億円。さらに、明らかな自然死でない場合は5千万円程度の賠償金を払う決まりになっています。元々は各国との円満な外交関係を築くための「パンダ外交」でしたが、このような事情から、今ではビジネスだと揶揄されています。
また、レンタル料以外で飼育にかかるお金も決して安くはありません。パンダの食費は1日で1万円強になります。高いお金を払ってレンタル、飼育しているパンダですから、パンダのいる動物園の近くに来た際は、ぜひ立ち寄って本物を見たいですね。
そして、そんな貴重なパンダですが、中国の成都パンダ研究基地では、一般の人でもパンダの名前をつけることができます。そのお値段は1年間で約10万円。高いと思うか安いと思うかは、人それぞれといったところでしょうか。
(Photo by Manyman)