ブルーギルの食べ方を研究する

スポーツフィッシングといえば、ブルーギルが定番で人気があります。そもそもブルーギルという魚は、食用ではなくスポーツフィッシング用に繁殖させた魚です。基本的には食用には適してはいませんが、食べることはできます。

琵琶湖では、ブルーギルが繁殖しすぎて問題になっています。1963年にシカゴから輸入され、水産試験場で研究などの対象となったこともあるため、ブルーギルが琵琶湖へ移植放流されました。その後、琵琶湖からブルーギルが逃げてしまったことから琵琶湖外で繁殖してしまいました。

そこで、増えすぎたブルーギルを駆除するために、なんとかして食用にするための研究が進んでいます。それではここで、ブルーギルの食べ方について考えてみましょう。

まず、必ず加熱することが大切です。川魚であるため、寄生虫がたくさん付いているため、生で食べると非常に危険です。

次に問題となるのは臭みです。ブルーギルの臭みを消すために、こちらは2日ほどかけて泥抜きを行ったり、香草を使ったりする方法が考えられます。ちなみに、ブルーギルは調理時に皮を剥ぐと、臭みが抑えられるので覚えておきましょう。

調理法に関しては、ムニエルが一般的といえます。また、フライや唐揚げもオススメです。

ただし、味としてはそこまで美味しいわけではないようです。また、ブルーギルは小骨が多くて食べにくいです。ここでお話しした内容は、あくまでもブルーギルを駆除した時の食べ方ですから注意して下さい。

なぜ、日本にブルーギルが普及したか

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そもそも、どうしてブルーギルが日本にやってきたのかご存知でしょうか?実は、戦後の日本ではたんぱく質が不足していました。そんな1960年代頃、たんぱく質を摂取するために、海外から日本へブルーギルがプレゼントされたという歴史があります。

また、ブルーギルの特徴として、どこにでも住めるほど生命力の強いです。もともとブルーギルは、海外から天皇陛下がお土産として持ち帰ったものです。そのため、歴史的な流れを含めて考えると、皇居の池に放流されたことが、ブルーギルが日本に広まった原因ではないかといわれています。

ブルーギルの問題点

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ブルーギルが問題とされている理由がいくつかあります。ブルーギルは在来生物を食べてしまったり、ブルーギルに似た在来生物と交尾して、雑種の魚が生まれてしまったりするなど、様々な問題点があります。

特に大きな問題としては、ブルーギルは魚の卵が好物という点です。日本の魚の多くは、自分が産卵した卵を放置しています。コレが理由でそれらの卵は、ブルーギルにとっては格好の餌となるワケです。

無事に卵が孵化して稚魚として生きられたとしても、ブルーギルはおかまい無しで小さい魚も食べてしまいます。こういうことから、在来魚にとってみれば非常に危険な存在であるため、ブルーギルは駆除の対象となっているのです。

ブルーギルが好むエサの種類

スポーツフィッシングを行う時、ブルーギルを釣るために最適なエサは何なのかご存知でしょうか?一般的には、ソーセージや食パンなどが効果的なエサといわれています。

また、キジ(ミミズ)も非常に効果的なエサの1つです。ただし、釣りをしている方なら分かるのですが、ミミズをエサにしてしまうと、川魚だけでなく海魚まで釣れてしまいます。つまりミミズは、どんな魚でも釣れる万能なエサです。そのため。ブルーギルだけを釣りたいと考えている場合、ミミズの効果についてはなんともいえないといわれています。

さらに、ブルーギルの釣りに関して言えば、針の大きさが重要です。ブルーギルを釣る場合、大きい針よりも小さい針の方が効果的で、ハエ用の針だと掛かりやすいです。

また、エサではありませんが、小さな毛ばりを使えばブルーギルを釣りやすいです。ブルーギルは何でも食べようとする性質を持っているため、他の魚に比べて釣りやすい魚といえるでしょう。

(Photo by Ltshears, Eric Engbretson, Hester Eugene)

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