ウニのオス・メスの見分け方

独特のトゲトゲとした見た目のウニは、美味しい寿司ネタとして有名です。このウニのオスとメスの見分け方をご存知でしょうか?

実は、ウニのオスとメスは外見では判断できません。ウニのオス・メスを見分けるには、私達が食べているウニの身の色から判断します。私達が食べるウニの身の部分は生殖巣(せいしょくそう)と呼ばれています。オスの精巣(せいそう)は赤色っぽくて、メスの卵巣(らんそう)は黄色になっています。私達が見慣れているウニは、この卵巣と精巣が混ざったものなのです。

ウニはウニでも、私たちが食べる部分は精巣と卵巣の二種類であったということです。

食べる部分が二種類ということは、それぞれ味も違います。一般的に、オスの精巣の方が濃厚な味を持っていて美味しいと言われています。このため、メスの卵巣とは区別して、精巣のみを集めたウニが高級食材として扱われています。

ウニの棘は身を守るだけじゃない

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ウニの特徴といえば、ひとめで分かるあの鋭い棘(トゲ)です。ウニが海中で移動するとき、あの棘と管足(かんそく)という棘皮動物(しひどうぶつ)特有の部分を使います。ウニは管足を伸び縮みさせて、ゆっくりと海中で動くことができます。不思議な形をしたトゲトゲのウニは、この管足と棘で海中を動いているのです。海中のウニをよく観察してみると、棘を大きく動かしている様子を見ることができます。

ウニを日本で一番最初の食べたのは誰でしょう?

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誰でも一度は「一番最初にウニを食べたのは誰なのか?」と考えたことがあると思います。他にもいろいろが海の生き物がいますが、あのトゲトゲのウニを初めて食べた日本人はいったい誰なのでしょうか。

実は、かなり昔からウニを食べる人がたくさんいたので、名前が分かりません。縄文時代の貝塚からウニの殻が見つかっているそうです。ということは、ウニを初めて食べたのは、縄文時代より昔の日本人だということです。貝塚からウニの殻が大量に見つかっているので、現代では高級食材となっているウニを毎日食べていたと予測できます。きっと、縄文時代の人たちの食事は、現代と比較するととても豪華なものだったのかもしれません。

「でも、よくあんな棘だらけのものを食べよう考えたもんだな」と思う方も多いと思います。ですが、よく考えてみれば、ウニは動きが鈍く簡単に捕まえることができるので、食料にしてみるのは食べてみるの自然な考え方であったといえます。縄文時代以前は、どんな見た目の生き物でも、食べてみなければ食料になるかどうかを判断できない時代でした。とにかく捕まえて食べてみる、というのが過去の日本人の生きる術だったのでしょう。

ご存知の通り、ウニの身はお腹を満たせるほどの量はありません。ですから、ウニは主食のアクセントか、もしくはウニが持つ強壮効果(きょうそうこうか)を期待して、薬のように食べていたと考えられています。

ウニはアンチエイジングに効果があります。

ウニはただ美味しいだけではありません。実をいうとウニには、アンチエイジングに役立つビタミンAを多く含んでいます。

このビタミンAは、肌の若さを保ち続けるために必要不可欠な栄養です。ビタミンAは人間の体内では作ることができないので、食べ物から摂取する必要があります。食事からビタミンAを体内に取り入れ、肌のターンオーバーを早めることができます。ターンオーバーは肌の若返りの機能ですから、栄養不足でターンオーバーされないと、肌はどんどん年老いてしまいます。人間が肌の美しさを保ち続けるためには、このビタミンAを摂取することがとても大切であるといえます。

こういうことからウニは、肌を美しくしたいと考えている人にとって、とても優れた食材なのです。しかも、ウニはカロリーが低くて、たくさん食べても太りにくいメリットがあります。食事からビタミンAを摂取するなら、ウニ以上に優れた食材はなかなか無いといえます。
(Photo by Dpbsmith)

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