レジャーにも用いられるスノーモービル

ウインタースポーツとして、一昔前はスキーが絶大な人気を誇っていました。近年ではスキーに加えてスノーボードも流行っており、雪地でのレジャーはいまでも根強い人気を持っています。

そんな雪地で用いられる乗り物としては、「スノーモービル」があります。スノーモービルは1人もしくは2人乗りの小型雪上車です。

現在ではスノーレジャーに用いられる乗り物として、スキー場などにも専用コースが設けられていることあります。また、スノーモービルのレース競技も存在していますが、もともとは雪国の日常的移動手段として使われているものです。戦時中にはソビエト陸軍が戦闘用のスノーモービルを製造し、実用化していたこともあります。しかし、道路も整備され、スタッドレスタイヤなどの技術も進歩している現代日本ではレジャーや競技以外ではあまり頻繁に見かけることもないかもしれません。

日本の法律上での扱いは?

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スノーモービルは形状、乗り方ともにバイクに近い乗り物です。そのエンジンの排気量も90CCあたりから1000CCまでと小型・大型さまざまなタイプが存在しており、この点もバイクに近いものです。

日本の法律では、スノーモービルは公道においては普通自動車と同じ扱いを受けます。つまり、公道でスノーモービルを運転する際は普通自動車免許が必要となりますが、ヘルメットの着用義務はありません。また、公道以外を走る際は、環境保護・事故防止に関する講習を受ければ特に免許は必要としません。

雪上のオートレース

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スノーモービルの競技には、実はさまざまな種類があります。

具体的にはモトクロスと同じようなルールで行われる「スノークロス」、直線のスピードで争う「氷上ドラックレース」、急な坂を使った「ヒルクライムレース」、長時間耐久で行われる「エンデューロ」、オーバルのコースを走り抜ける「オーバルレース」などで、世界的な大会も行われ、白熱したレースが繰り広げられているようです。日本独自の大会もあります。

ツアーも組まれている!

「スノーモービルを運転してみたい」。そんな人向けのツアーも存在しています。

北海道での開催が多いようですが、ウエア貸出、免許不要、専門スタッフの手厚いレクチャーなどを謳い文句にツアーが組まれています。
大自然の澄んだ空気の中、スノーモービルで雪山を駆け抜けるのはさぞ気持ちの良いことでしょう。

海外でのツアーもありそちらも興味をそそられるものですが、海外でのスノーモービルツアーには比較的悪徳なものも多いようなので、注意が必要かもしれません。
(Photo by wikipedia, Kalmach E R, U.S. Fish and Wildlife Service, Thiemo Mättig)

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