アロマセラピーとしてのラベンダー

ラベンダーと言えば秋になると咲く花というイメージがあります。また、ラベンダーはアロマテラピーやハーブティーとしても人気があります。そのアロマの効果がどのようなものか知っていますか?

まず、ラベンダーのアロマオイルにはリラックス効果があります。ラベンダーはリラックス効果のあるアロマとしてかなり有名です。ラベンダーのアロマには、精神的な不安を和らげるだけでなく、頭痛、筋肉痛、神経痛や生理痛、さらには血圧を安定させる効果もあると考えられています。

例えば、寝る前にラベンダーを枕へ数滴垂らすだけでも十リラックスして熟睡できるといわれています。夜なかなか寝付けないという人にはラベンダーのアロマがオススメといえます。

例えば、トイレなどにラベンダーの香りの芳香剤(ほうこうざい)がよく置かれています。これも、ラベンダーのリラックス効果を狙っているといえます。

ラベンダーと言えば富良野

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北海道にある富良野(ふらの)地方のラベンダー畑は、ラベンダーの原産地として非常に有名です。広大な自然に一面紫色の風景が広がる写真を見たことがある人も多いでしょう。

ちなみに、ラベンダーは1937年にフランスから輸入されました。曽田香料という会社の創始者である、曽田政治氏がラベンダーを日本に持ち込みました。様々な場所でラベンダーの試験栽培をして、気候の理由から北海道が選ばれました。

1942年に札幌市南区で本格的な栽培され、そのあと国内での栽培がはじまりました。現在では上富良野長、中富良野町、ニセコ町の象徴がラベンダーとなっています。しかし、なぜ北海道がラベンダーの栽培に選ばれたのでしょうか。

ちなみにラベンダーの原産国は地中海です。代表的なイングリッシュラベンダーなどはもちろん、様々なラベンダーが地中海の地域に咲いています。

地中海の緯度は、北海道と同じくらいの位置にあります。実は北海道はイタリアやフランスなどと同じぐらいの緯度に位置しています。高温多湿が苦手なラベンダーは、地中海のように乾燥しており、比較的気温の低い気候を好むとされています。そのため、地中海と緯度が近い北海道で栽培が始まったというワケです。

東海大学札幌キャンパスのラベンダー計画

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東海大学の札幌キャンパスでは、2002年からラベンダーキャンパス化計画を実施しています。3年計画で、2004年には3,600株のラベンダーが植えられました。

このラベンダーは正門脇の広場に植えられており、風景だけでなく香りも一緒に楽しむことができます。また、大学の展望スペースから、綺麗なラベンダー畑を眺めることができます。

なお、ラベンダーは卒業記念として卒業生にプレゼントされます。このラベンダーの使い道は決まっていませんが、いろいろな方法が考えられているそうです。

ラベンダーの分類

ラベンダーはその見た目から、小さな花というイメージがあります。しかし厳密にいうと、ラベンダーは木に分類されます。

シソ科の仲間であるラベンダーは、その育て方からしても多年草というよりも、木として考えることができます。例えば、一般的にラベンダーは挿し木して育てるものです。また、ラベンダーは、多年草と違って株分けして増やすことができません。

こういった観点から見ても、農林水産省はラベンダーを木として分類したと考えられます。なお、ラベンダーは環境によってはとても大きな木になることがあるので、驚く人も多いかもしれませんね。
(Photo by Avant mobile, Werner100359)

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