ゴボウの花言葉って知っていますか?

ゴボウはキク科の植物です。ゴボウの原産地は地中海から西アジアの地域ですね。ヨーロッパやシベリア、中国では野生のゴボウが育っています。

ゴボウは中国からヨーロッパにかけて広い地域で育ちます。しかし、日本人だけがゴボウを食べます。その一方ヨーロッパでは、ゴボウの根や種子、葉などを病気の治療薬として使っています。

日本ではゴボウは食用ですから、「ゴボウの花」といわれても、すぐにイメージできる人はほとんどいないでしょう。しかし、ゴボウも花を咲かせます。そしてもちろん、ゴボウの花にも花言葉があります。ゴボウの花言葉は「私にさわらないで」という意味です。

ゴボウはアザミと同じキク科の植物で、アザミに似た花を咲かせてイガの実をつけます。そして、あまり知られていませんが、ゴボウのツボミにはトゲがあります。ゴボウにはイガやトゲがあるため、ゴボウの花言葉は「わたしにさわらないで」となりました。他には「警戒」や「頑固」などといった花言葉もあります。

ゴボウで消臭?

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あまり知られていませんが、じつはゴボウには消臭の効果があります。これは、ゴボウに含まれる食物繊維とアク、酵素(こうそ)とポリフェノールが消臭効果を持つからでしょう。ちなみに有名な話ですが、ポリフェノールは抗酸化作用を持ち、抗がんと老化の予防にも効果があります。

例えば、匂いの強い食品などをすりおろしたゴボウに浸すとします。すると、人間の鼻では分からないレベルまで、ニオイが消えたという実験結果もあります。また、ニオイの強いイノシシ鍋などにゴボウをささがきにして入れるのは、ニオイを消すためでもあります。ニオイを消す成分は、ゴボウの皮にあります。だから、ゴボウの皮を厚くむいてしまうと消臭効果が減ります。だからゴボウを下ごしらえするときは、軽く土を落とすぐらいにした方が良いでしょう。

ゴボウを小さめに切り、水とレモンを加えミキサーにかけて沸騰させて冷ますとしましょう。そして、コーヒーのフィルターのようなものでこすと、ゴボウの消臭スプレーになります。保存料を使っていないので日持ちはしませんが、消臭効果はバツグンですよ。

うして切ったゴボウを水につけるか知っていますか?

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ゴボウを料理するときに、切ったゴボウを水や酢水に浸けるのはどうしてでしょうか?ゴボウを切ってそのまま置いておくと、次第に茶色っぽくなります。ゴボウにはポリフェノールという物質があります。このポリフェノールが空気に触れると酸化するため変色します。なので、ゴボウを切った直後は白くても、しだいに茶色になるのです。

ゴボウの変色を防ぐための方法が2つあります。ゴボウの酸化酵素の働きを抑える酢水に浸すか、空気に触れないよう水に浸します。また、ゴボウを酢水に浸すとアクを抜くこともできるから一石二鳥です。しかし、ゴボウを酢水に長く浸けすぎると、アクと一緒にうま味成分も流れ出てしまいます。だから、ほどほどにするのがポイントです。ちなみに、ゴボウはアクが強いと思われていますが、実際はそれほどでもありません。ゴボウは、アク抜きをしなくても味にはあまり影響がないという実験結果も出ています。

食物繊維の王様

ゴボウは食物繊維を多く含んでおり、その量は100グラムにつき6グラムです。他のどの野菜よりも圧倒的に食物繊維が多く、抗酸化力も野菜の中ではトップクラスです。

もともと中国やヨーロッパでは、ゴボウは食用ではなく薬用、漢方の材料として使ってきました。つまり、ゴボウは健康に良いのです。例えば、茹でたゴボウは食物繊維の量は水溶性(すいようせい)が2.6グラム、不溶性(ふようせい)が3.5グラムで、どちらも多いです。ちなみに、野菜に含まれる食物繊維は不溶性(ふようせい)のものが大半です。ちなみに、水溶性(すいようせい)の食物繊維を含む野菜はゴボウだけです。そして、水溶性の食物繊維は腸内の善玉菌を増やし、免疫力を高めます。ですからゴボウは、老化予防だけでなくあらゆる病気の予防や、腸の若返りに役立ちます。
(Photo by Jason Hollinger, Hans B., ayustety)

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