バギーって知っていますか?

海外の映画などで、砂地を力強く走るバギーカーを目にしたことはあるでしょうか。日本でも砂地や山林などでごくたまにですが、見ることができるかもしれません。

バギーは砂地、雪上、ぬかるみなどの悪路を走ることができるオフロード車です。非常に軽量に出来ており、タイヤが悪路に沈み込まないようになっていて、通常の車が通れないような道を走ることができます。レジャー用に作られているため、基本的には荷物運搬などには向かないようです。

さまざまな種類のバギー

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バギーにもいろいろな種類があります。

砂地を走る「サンドバギー」、雪上を走る「スノーバギー」、芝地を走りゴルフカートなども含まれる「グラスバギー」、海辺を走る「ビーチバギー」などが代表的です。

また、これらのような市販されているバギーだけでなく、軍用のものや、レースに参加するためのものがあり、オリジナルのバギーを自作する人も多いようです。ちなみに月面探査に使用されている「ルナローバー」もバギーの一種です。

日本ではあまり見ない

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欧米ではバギーをレジャーアイテムの一つとして捉え、休日の遊びの一つとして活用する文化がある程度普及しているのですが、日本ではほとんどこの文化はありません。海外に比べてバギーが活躍できる土地などが少ないのかもしれません。そのため、今までバギーを見たことがないという人も多いでしょう。さらに日本では、基準を満たしたごく一部のバギー以外は公道を走ることが許されておらず、そういった背景もバギーが全く普及しなかった理由の一つです。

日本で見られるバギー

厳密に言えばバギーではありませんが、日本似たような車を見ることができます。
「全地形対応車(ATV)」と呼ばれるこの車は、原動機付自転車においてのミニカーとしての要件を満たせれば、公道も走ることができます。

原動付自転車のカテゴリーですが、ミニカーですのでヘルメットの着用と二段階右折は義務付けられておらず、原付免許ではなく自動車免許がなければ運転することができません。しかし一人乗り、法定速度は60キロなど、原付のような扱いもされる、なんとも曖昧な車なのです。ちなみに初心者には初心者マークの貼り付けが義務付けられています。

見ためで言えば割とバギーに近いATVですが、遊園地などで良く見かけるアトラクションに使われるバギー風に仕立てたゴーカートのようなものであり、やはり本物のバギーを日本で見ることはほとんどないようです。日本人である私たちも雄大な自然を颯爽とバギーで走破してみたいものですね。

(Photo by Buch-t, 4028mdk09, VW Buggy)

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